家庭で取り組める環境保全活動|循環型社会・LCAとは?
循環型社会やLCA(ライフサイクルアセスメント)というと
少し難しいことのように思えますが、
もう耳慣れた3Rを想像してもらえば良いと思います。
LCA(ライフサイクルアセスメント)とは?
一般家庭に於いて購入するものとして、
食料、衣類、住宅、自動車等々がありますね。
これらは、製造・輸送・販売・廃棄というサイクルになります。
LCAとは、この製品のライフサイクル全体を視野に入れ
エネルギー消費量や環境負荷を評価しようというものです。
製品のライフサイクルとは、
まずは、原材料を掘り起こしたり、部品や材料の調達、組立する製造段階
製品を出荷して使用者に届けられるまでの流通段階
メンテナンスを含む使用段階
使用者から手を離れた再利用・リサイクル・廃棄の処分段階
があります。
例えば、
環境に良いと考え、まだまだ使えるものを買い替えて対応する。
これは、使用段階だけで考えると(費用はかかりますが)、省エネ性能が上がり環境に良いことをしたと考えられるかもしれません。
でも、購入品の製造・流通段階、処分段階を加味して考えるとどうでしょうか?
循環型社会
昭和の時代、所謂高度経済成長期やバブル経済期などでは
大量生産・大量消費・大量循環型の社会でした。
そこから脱却し、生産から流通、消費、廃棄まで、
製品を効率的に利用し、
リサイクルを進めることにより、
資源の消費を抑え、環境負荷の少ない社会を形成することが急務となっています。
製品と資源の価値を可能な限り長く保全・維持し、廃棄物の発生を最小化した経済を目指す。
家庭でできる消費者が日常生活の中で求められる行動
これが、3Rです。
①リデュース(発生抑制):できるだけゴミを出さない。
②リユース(再利用):捨てずに繰り返し使う
③リサイクル(再生利用):使い終わったら資源として再利用する
ただ、現状は、3Rではまだまだ対応が不足していると言われます。
廃棄物処理・資源有効利用分野の市場は、約26%にとどまるという調査結果もあります。(循環経済ビジョン2020)
まだできること
・耐久性に優れるものや故障時等において長期修理が可能であるものを選別し長期利用の実現
・リースや、シェアリング、中古リサイクル品を活用する
・メンテナンスを定期的に実施し、維持・早期修復する
などなどがあると思います。
考えてみれば、
昔の人は、良いものを手入れして長く使っていましたね。
一度、整理整頓してから始めてみませんか。